人間が苦手なクールな獣医師が恋をして一途に迫ってきます
エピローグ

エピローグ


 入籍し、半年が過ぎた。
 今日はホテルでウェディング披露宴を行う。
 朝から準備するため向かった。
 到着すると早速着替えとメイクをする。
 特別にデザインされたAラインのドレスは、上質な生地が使われていて、胸元がキラキラと輝いている。
 レースにまで細やかな刺繍が施されまるでお姫様にでもなったかのようだった。
「新郎様の準備が終わりましたので入室していただけますね」
 スタッフの方が声をかけてくれたので私はうなずいた。
 ドアの方向を見ていると扉が開き入室した広大さんはあまりにも輝いていたので言葉を失ってしまう。
 こんなにも白いタキシードが似合う人がいるだろうか。
「どうかな?」
「すごく素敵」
「ありがとう。由香も。世界一可愛いお嫁さんだ。今すぐにここで食べてしまいたいくらい」
「恥ずかしいこと言わないで」
 私たちは微笑み合った。

 入場すると招待したみなさんが笑顔で、拍手で出迎えてくれている。
 それだけで私は感動して泣きそうになっていた。
 本当に夫婦になったんだと実感した。
 新郎新婦の席に到着すると、小池動物病院の院長が代表で乾杯の挨拶をしてくれる。
「今日は最高の天気の中、お二人がご夫婦になり本当におめでとうと思います。代表して乾杯の音頭を取らせていただきます。乾杯」
 今日はコース料理が振る舞われている。
 何度も打ち合わせに通って決めたお料理だ。きっとみなさん喜んでくれるに違いない。

 テーブルを回ることになった。
 私の友人や、トリマー学校で出会った人たちも招待した。
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