人間が苦手なクールな獣医師が恋をして一途に迫ってきます

第三章

第三章

　SNS問題があり、私は担当から外された。
　ホッとしている反面、院長から呼び出しをされ、勝手な行動は控えるようにと叱責された。
　かなり気持ちが落ち込んだまま夜勤の仕事だった。でもミスをしてはいけないので気を引き締める。
　今日は次から次と患者さんが運ばれてきて、忙しい夜だ。
　次から次へと事務処理しなければいけないことが多くて、目が回ってしまいそうだった。
　朝方の四時。病院内は落ち着きを取り戻し静まり返っていた。
　水分補給をするために自動販売機に向かった。
　ちょっとした休憩時間に見る空の色が好きだ。空は紫色に変わっていて一部分がオレンジ色になっている。このコントラストが何とも言えないほど美しいのだ。
もうすぐ太陽が上がってきて空を明るく照らしてくれるだろう。
　夜勤の仕事が終わり、朝九時になり私は病院を出た。
　家に帰ったら掃除をして洗濯をして少し眠ろうと考えつつ歩いていると、肩をポンポンと叩かれる。
　振り返るとそこには宍戸ドクターが立っていた。