人間が苦手なクールな獣医師が恋をして一途に迫ってきます
「もう時間は過ぎてしまったんですけれども、お付き合いしたいと言ってくれた言葉……時効になってしまいましたか?」
「なってない。かなり有効だ」
「そのお答えを……」
 小さく息を吐き出して冷静になろうとしている様子だ。
 いつもクールなドクターがこんなに緊張している姿を見るのは初めてだった。
「ずっと考えていたんです。釣り合わないのではないかと。でもやっぱり胸の中で宍戸ドクターのことが大きくなっていって、すごく好きだと思いました。動物さんのことを助ける姿も凛々しくて素敵ですし、そばにいていろんな話をしたいと感じています」
 緊張のあまり少し早口になってしまっていたかもしれない。ここで少し気持ちを落ち着けて最後の一言を告げることにした。
「こんな私でよければお付き合いしていただけないでしょうか?」
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