無口な彼の内情を知ったら、溺愛されるようになりました……!?

「い、いえ……すみません」

 取り乱したのを落ち着かせ、座った。

「わっ、カッコいい」

「外国……の方? 綺麗な髪色」

「モデルさんとか、芸能人?」

 クラスの女子達が入ってきた転校生にキャッキャと騒ぎ出した。

「はい、静かに。ーーそれじゃあ、まずは自己紹介をしてもらおうか」

「はい。ボクは、黄山 ルイジョーヌです。ルイって呼んでください。フランスで母と暮らしていましたがーーフィアンセのために、日本へやって来ました」

 “フィアンセ”という言葉にわぁっと盛り上がる教室。

「ルイくんっ。婚約者って!?」

「どういうこと〜!?」

 早速彼をロックオンしていた女の子達がグイグイと聞く。それに対して、彼が慣れた様子でみんなをなだめた。

「ハハッ。みんな、落ち着いて。今紹介するからさ」

 爽やかな笑みを浮かべ、パチンと指を鳴らした。
 私の方に手のひらを向けると、またみんなの注目が集まった。

「そこにいる村崎 紫ちゃんさ。彼女がボクのフィアンセだよ」

 って。
 えええええええ!?

「えっ、村崎さん!?」

「そうなの!?」

「えええ!?」

 みんなも驚いてるけど、私もビックリしてるよ……!
 そうだ翡翠くん……!
 彼の方をパッと見ると、固まってる……。
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