【マンガシナリオ大賞】君に恋して
第5章 交わる気持ち


○珠李の自室 柱


夕ご飯を食べ終え、自室に来ると着信音が鳴った。ト書き

麻琉『もしもし』セリフ

珠李『もしもし』セリフ

麻琉『あのさ、やっぱ音晴とかって言う人に告白とかされた?』セリフ

珠李『されたけど…どうしたの?』セリフ

麻琉『音晴さんと付き合うの?』セリフ

珠李『わからない。確かに人としては好きだけど、恋愛感情がわからないんだよね』セリフ

麻琉『そっ…か』セリフ

珠李『うん…ごめんね、焦らして』セリフ

麻琉『いいよ、それだけ真剣に向き合ってるんだろ』セリフ

珠李『ありがとう』セリフ

そうして暫く他愛ない話に花を咲かせていると麻琉が唐突に言い出した。ト書き

麻琉『そういやさ、珠李は知ってる?最近俺ん家の近所にカフェが出来たんだよな』セリフ

珠李『カフェが?』セリフ

麻琉『あぁ、珠李が興味あるかはわかんねーけど一緒に行きたいって思って。今週の土曜日とかどう?』セリフ

珠李『いいよ。行こ!』セリフ

麻琉『やった!楽しみにしてる』セリフ

珠李『うん!私も楽しみ!』セリフ

○街のカフェ 柱
遂にデート当日
私は集合時間10分前に到着し、麻琉を待っていた。ト書き

麻琉「珠李!お待たせ!待ったか?」セリフ

珠李「ううん!待ってないよ、行こっか!」セリフ

麻琉「待って…!」セリフ

珠李「ん?」セリフ

麻琉「…カフェの前にちょっと寄りたい所あるんだけど、寄っていい?」セリフ

珠李「いいけど…」セリフ

麻琉「ありがとう」セリフ

そう言って麻琉は私の手を取り、行先を告げずに歩き出す。ト書き

珠李「麻琉!?ちょっと、どこに行くの?」セリフ

麻琉「秘密だ。後でわかるから楽しみにしてろ」セリフ

珠李「…もう…わかった。でも、後でちゃんと教えてね?」セリフ

麻琉「おう!」セリフ

そうして、そのまま麻琉に行先を任せたデートは始まった。

○カフェ 柱
店員「いらっしゃいませー!」セリフ

扉が開くと店員さんがやって来て、席へと案内される。ト書き

麻琉「珠李、注文は新作の苺のパフェでいいか?」セリフ

珠李「うん!飲み物とかはある?」セリフ

麻琉「あるぜ!」セリフ

そうして麻琉にメニューを読んで貰い、注文を終えて他愛ない話をしながらパフェが来るのを待って居るとト書き

麻琉「珠李、あのさ…」セリフ

麻琉「俺の告白の返事、今聞いてもいい?」セリフ

珠李「いいよ…私、麻琉のことが好き。それが恋愛感情なのかはまだわからないけど麻琉とこれからもずっと一緒にいたい」セリフ

麻琉「珠李…!」セリフ

麻琉は何度も何度も声を震わせながら「ありがとう」と泣いていた。ト書き
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