眠り王子と夢中の恋。



その後も色々なことを聞かれて、勉強もやりつつ答えていたら璃來さんが帰る時間になった。



「美夜ちゃん、今日はありがとう!」

「こちらこそ……あの、兄をよろしくお願いします。私も、応援しておりますから……」



前回言いそびれていたことだ。

すると、ガシッと手を掴まれた。



「⁉︎」

「美夜ちゃん、いい子すぎる……っ!伊織ー、この子持ち帰ってもいい⁉︎ ほしい!」

「何言ってんだよばか」

「ばかは余計でしょー!」



私はそんな光景を、眩しすぎる思いで見つめていた。


< 101 / 284 >

この作品をシェア

pagetop