眠り王子と夢中の恋。
その後も色々なことを聞かれて、勉強もやりつつ答えていたら璃來さんが帰る時間になった。
「美夜ちゃん、今日はありがとう!」
「こちらこそ……あの、兄をよろしくお願いします。私も、応援しておりますから……」
前回言いそびれていたことだ。
すると、ガシッと手を掴まれた。
「⁉︎」
「美夜ちゃん、いい子すぎる……っ!伊織ー、この子持ち帰ってもいい⁉︎ ほしい!」
「何言ってんだよばか」
「ばかは余計でしょー!」
私はそんな光景を、眩しすぎる思いで見つめていた。