眠り王子と夢中の恋。





休日が明けた。

私はいつもよりも緊張しながら席に着く。

夢の世界で小春の事を相談していたとき、玲音が言ったのだ。



『その、小春さんと話し合ってみたらどうだ?』

『……え』

『目の敵にされている理由は必ずあるはずだろ』



確かに、と目から鱗が落ちるかと思った。
理由……私の欠点というところだろうか。

小春が話し合いに応じてくれるかは完全に賭けだけれど、とりあえず聞いてみないと分からない。


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