眠り王子と夢中の恋。





「まぁ、だから……ごめん……鈴崎さん」

「……」



あの小春が、頭を下げるなんて。



「いいです別に……私の過去が知れたから」



その時。
タッ、と音がして思わずその方向を見る、と!



「「パタパタパタ……」」



去っていったのは、小春の取り巻きの二人──。



「嘘っ」



小春が青ざめる。



「絶対聞かれてた、全部!
やだ終わる、どうしよ……」



すると、小春の目から涙が溢れた。


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