眠り王子と夢中の恋。
少し考えている朝霧くん。

「そうだ、じゃあ今度でかけよ!」

「え?」

「鈴崎さん行きたいとことかある?一緒に行こうよ」

え……おでかけ?朝霧くんと?

「そんな、私でいいんですか?」

「鈴崎さんがいいんだよ。
告白は断られちゃったけど、俺ら友達だろ?」

「はい!」

ニコッと笑顔になる朝霧くん。
誘ってくれるなんて、私がいいって言ってくれるなんて、本当に優しい。

玲音の分身みたいだ。
そう思って心が軽くなった。
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