眠り王子と夢中の恋。
翌日。

今日は珍しく、夢の世界に行かないまま朝を迎えた。

今は、時計が1時30分を指している。

「あううう……」

なのにまだ服を選んでいる今日この頃。

「美夜ー、今日2時から友達の家行くんだろ?
まだ服決まんないの大丈夫?」

ドアから顔を出して兄が言う。

「小春の家まで歩いて20分だから大丈夫」

「家出るまで後10分しかないじゃん、それどこが大丈夫なの?」

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