眠り王子と夢中の恋。
『かわいそうにね……』

『お父様に続けて、お母様まで……』

『子供二人だけなんて、預かり先なかったのかね……』

黒い服を着た人たちが行ったり来たり、噂話をしている。

横を見ると、小学六年生ほどになった彼女が静かに寄り添ってくれていた。



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