眠り王子と夢中の恋。





聞き終えて、私は疑問に思ったことを尋ねることにした。



「……質問が、あるのですが」

「ん?いいよ、なんでも言って」

「玲音、は……眠くならないのですか?」



玲音は一瞬驚いたような表情を見せると、クスリと笑った。



「なんですか」



少し気に食わない。



「いや、思っていたよりも面白い質問が飛んできたなと思って」

「いけません、でしたか」

「そんなことはない。『夢界』でももちろん眠くなるし、腹も減る。ただ、俺は毎日規則正しい時間に寝ていないから」

「……」


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