眠り王子と夢中の恋。




『城』の中にはいろいろな部屋があり、

私たちはいつもホールからテラスに移動してベンチに座る。

テラスは外に面していて、見上げると毎日満天の星空が見える。



「……わ、」



初めてテラスに出た時、私はその見える星空にとても驚いた。


都会とは比べ物にならないほどの星の数。

時折、流れ星が流れ、キラキラと光りながら落ちていく。
 
まるで、この世のものではないみたい。



「すごいだろ。夢界の星空は、現実とは比べ物にならないんだ」



星空を見つめる私を見て、玲音はそう言ってなぜか得意げに笑ったのだ。


< 51 / 284 >

この作品をシェア

pagetop