眠り王子と夢中の恋。
全て話し終わった後。
我に帰った時には気づいたら玲音の腕の中にいて、
少し声が出なかった。
あれ……いつのまに、こんな体勢になっていた⁉︎
パッと顔を上げると心配そうな表情の玲音と目が合い、とにかく謝った。
「すみません……こんな事話しても迷惑なだけなのに」
「そんなことない。俺が頼んで話してもらっているんだ」
「……ありがとうございます。あの、腕……」
いつまでも腕の中にいると、
そろそろ恥ずかしさで死んでしまいそうだ。