最愛から2番目の恋
 テリオスはガートルードに立つように促す。
 彼の声に気付いたテレサが駆け寄る。
 テレサが近付く程に、テリオスが距離を開ける。
 それを寂しく思うが、ガートルードは彼にすがれない。

 

「ここにとどまって……貴女は幸せになれる?」
 幸せになれるわけがない。

「貴女は既にクラシオンを愛していますか?」
 昨夜まで命を狙われていると思っていた相手を?
 

 どちらもあり得ない。
 何故なら、わたしが好きなのは、愛しているのは。



 貴方でないのなら、誰でも同じ。
 貴方でないのなら、誰も要らない。


 クラシオンの事なんて、愛していません。
 そして、これからも絶対に愛したりしません。
 何故なら、わたしがお慕いしたひとは貴方だけ、です。


 そう答える前に。
 テリオスはテレサに、ガートルードを預けて。
「外が安全か、確認してきますね」と言い訳をして。

 ガートルードから離れて、行ってしまった。


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