逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
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 蓮さんから送られてきた待ち合わせ場所は、銀座にあるハイブランドのジュエリーショップだった。

 LINEで何度も
「まさかここで買うんじゃないよね?」
「ハイブランドはやめて」
「何かしら指にはまっていればいいから!」
と送ったが、すべて既読スルーされた。

 仕方なく、待ち合わせ時間に合わせてそのショップへ足を運んだ。

 11月の銀座にはシックなイルミネーションが施され、着飾った人たちが楽しげに歩いている。その流れにリズムを合わせているうちに、私まで何だかわくわくした気分になってきた。

 ブティックに近づくと、ひときわ目を引くスラリとした長身の男性がショーウィンドウを覗いているのが見えた。

 チャコールグレーのコートを羽織り、わずかにくせのある髪が夕暮れの街並みに映えている……蓮さんだ。

 その隣にはモデル風の美女二人組がいて、ちらちらと蓮さんを見ながら何か楽しげに話している。

 私が蓮さんに向かって歩いていく途中で、彼女たちは彼に何か話しかけた。困ったような曖昧な笑顔で、蓮さんは断りのジェスチャーをする。

 そして──彼が私を見つけた。
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