逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「ところで薫、お昼は食べてないよね?」

「もちろん。明日香ちゃんがいつもの持ってきてくれてると信じて、食べてないよ」

 明日香ちゃんはニンマリ笑って、トートバッグを目の前に掲げた。

「じゃじゃーん! あんたの大好きな生姜とゴマ入りお稲荷さん、持ってきたよ! いつもの場所で食べよう」

「やったぁ!」

「デザートにはシュークリームつくったんだけど、なぜか膨らまなかったんだよね。でも、カスタードは美味しくできたから、無理やり中に詰めてきた」

「シュークリーム、膨らませるの難しいって言うよね」

「うん。でも、何がいけなかったんだろう? 油の温度とかかな?」

「……油の温度?」

 一瞬、頭の上に???が浮かんだあと、私は状況を理解した。

「明日香ちゃん、シュークリームって、油で揚げないんだよ?」

 明日香ちゃんは雷に打たれたようなショックを受けた顔で「ええー! そうなの!?」と叫んだ。
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