逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 高校の卒業式の4日前、私は勇気を出して和樹に告白し、OKをもらった。

 そのときは天にも昇るような気持ちだったのに、卒業式の日、和樹は学校一かわいいと評判の後輩に告白されて、私はあっさり振られてしまったのだ。

 明日香ちゃんは、3つ目のサーターアンダギー風シュークリームに手を伸ばしながら話を続けた。

「結局その後輩とも1ヶ月で別れたらしいけど、薫にとってはかえって良かったよね。蓮さんみたいな素敵な人に出会えたんだから」

 私は曖昧に頷いた。頷いてから気づいた。

 そういえば、サッカー部のモテモテの幼馴染、『田舎の生活』にも登場させてたんだった……。初恋エピソードとしては描いていないけれど。

 今の話を蓮さんが、『田舎の生活』と関連付けて考えないといいけれど……。そう思いながら彼の方をちらりと見ると、蓮さんはいつも通りの笑顔で言った。

「話してくれてありがとう」

 そのとき、一瞬だけ垣間見えた蓮さんの好戦的な表情は……いや、きっと私の見間違いだ。うん、きっと。
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