逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「それならよかった……。あのあと、果歩を締め上げようと思ったんだけど、『果歩、そんなことしてないし』平然と言い切ってさ」
悔しそうにフォークを握りしめた明日香ちゃんが、エリンギのフリットをぐさりと刺す。その勢いに、思わず笑ってしまった。
「明日香ちゃん、エリンギに罪はないよ。落ち着いて」
それにしても、果歩ちゃんは相変わらずだ。
彼女はいつだって、自分が悪者にならないように、うまく立ち回る。したたかで、打たれ強くて、それでいて愛嬌もある。狙いを定めた相手に向かっていく姿は、まるで迷いのないスナイパーのようで──昔は、それがちょっと羨ましくさえあった。
でも、今回ばかりは違う。蓮さんを巻き込んだあのやり方は、どうしても許せなかった。
だけど、「やってない」と言われてしまえば、それ以上はどうしようもない。
「果歩ちゃんが魔性のスナイパーだってこと、忘れてた私が悪いんだよ。だから、明日香ちゃんはもう気にしないで」
私はできるだけ平気なふりをして、明るく言ってみせた。
「昨日は、蓮さんもみんなと楽しそうにしてたし。また集まることがあったら、ぜひ誘ってね」
昔から変わらない魚介のトマトソースの味が、いつもよりほんの少しだけ、心に沁みた気がした。
「ありがとう、薫。もちろんだよ」
悔しそうにフォークを握りしめた明日香ちゃんが、エリンギのフリットをぐさりと刺す。その勢いに、思わず笑ってしまった。
「明日香ちゃん、エリンギに罪はないよ。落ち着いて」
それにしても、果歩ちゃんは相変わらずだ。
彼女はいつだって、自分が悪者にならないように、うまく立ち回る。したたかで、打たれ強くて、それでいて愛嬌もある。狙いを定めた相手に向かっていく姿は、まるで迷いのないスナイパーのようで──昔は、それがちょっと羨ましくさえあった。
でも、今回ばかりは違う。蓮さんを巻き込んだあのやり方は、どうしても許せなかった。
だけど、「やってない」と言われてしまえば、それ以上はどうしようもない。
「果歩ちゃんが魔性のスナイパーだってこと、忘れてた私が悪いんだよ。だから、明日香ちゃんはもう気にしないで」
私はできるだけ平気なふりをして、明るく言ってみせた。
「昨日は、蓮さんもみんなと楽しそうにしてたし。また集まることがあったら、ぜひ誘ってね」
昔から変わらない魚介のトマトソースの味が、いつもよりほんの少しだけ、心に沁みた気がした。
「ありがとう、薫。もちろんだよ」