逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「とてもお似合いですわ!」
「いつもの10倍、いや100倍は垢抜けて見える!」

 鏡の前で立ち尽くす私の姿は、確かに、いつもの私とは少し違って見えた。確かに、この人が街角に立っていたら──「きれいな人だな」と思うかも。

 普段買う服の数倍の値段はするけれど、ここ二ヶ月は蓮さんの家で暮らしていて、生活費が大幅に抑えられている。

 もちろん、完全に甘えるつもりはないから、食費と光熱費として月々いくらか渡してはいる。それでも家賃がないぶん、貯金は順調に伸びていた。

 つまり今の私は、このお高い服を迷わず買える状況にあるのだ。

「友記子、ユリさん、ありがとう。これでお願いします」

 ユリさんが服を包みにカウンターへ向かうと、友記子は私を見つめ、ふっと口元を緩めた。

「薫、まだ予算ある?」

「一大プロジェクトだからね、まだ余裕あるよ」

「じゃあ、次はメイク! 薫を誰もが振り向く美女に変身させて──詐欺師に目にもの見せてやろうじゃないの!」
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