逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 怒鳴りつけられて、私はビクッと萎縮した。

「悪いけど、あれはもう俺の作品だ。もし薫の名前で出してたら、反響なんてほとんど、いや、まったくなかっただろう。それくらい、微妙な作品なんだよ」

 航は一呼吸置いてから、開き直ったように私を睨みつけた。

「俺の取材とセットだったから、この脚本を採用しようということになったんだ。この作品だけを持ち込みしたって、すぐにはねのけられてたはずだ!」

 言葉が刺さる。ずるい……。

 航は、私の自信のなさを知っている。だからこそ、黙らせるのは簡単だと思っているんだろう。

「……だからといって、私の書いた脚本を盗んでいいことにはならない」

 その言葉には耳を貸さず、航は私の横を通り過ぎ、まだ誰も出社していないオフィスへ向かう。

 すれ違いざま、彼は私の耳元でささやいた。

「悔しいなら、あの作品を超えるものを作ってみろ。それができるなら」
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