逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 ゴミ箱の周りには、無言で却下されたプロットが山のように積み上がり、まるで墓場のようだった。広瀬さんの手元には、4枚の紙が残されている。

 時計の針が18時30分を指したとき、広瀬さんは静かに立ち上がり、残された4枚の紙を私の前に置いた。

 画面を長時間見つめすぎて、目がヒリヒリと痛み、いつの間にか呼吸も浅くなっている。脳は限界を超えたようにぼんやりとしていた。

「この中から選んで、さらにブラッシュアップしなさい」

 ぼんやりとした視界の中、私は彼女を見上げた。

「……終わった……?」

「勘違いしないで。満足なんてしていないから。これから合コンがあるから帰るだけよ」

 ハイヒールの音を響かせながら、広瀬さんは会議室のドアへと向かった。ドアの前で一度だけ振り返り、冷たい声で告げる。

「主人公の絶望を描くために何をすべきか、自分で考えて決めなさい」

 彼女が去り、会議室には静寂が戻った。私は一人、席に残されたまま、ふと気づいて愕然とする。
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