逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
* * *
1時間ほど歩くと、だいぶ気持ちが落ち着いてきた。やっぱり青空の下で体を動かすと、心も整うみたいだ。
エルネストEP社に着いたのは、待ち合わせの5分前。本当はもっと早く着くつもりだったけれど、少しでも長く歩いていたくて、結局ギリギリになってしまった。
受付で知里さんを呼んでもらおうとしたが、彼女はすでにロビーで待っていた。
「おはようございます」
知里さんは腕を組みながら、ため息をついた。
「遅いじゃない」
私はびっくりして時計を見た。
「まだ5分前ですが」
「いつもかなり早く来るあなたが、今日は5分前。怖気づいて逃げ出したのかと思ったわ」
私は笑った。知里さんらしい言いがかりだ。
「あはは、それはないですよ。あ、差し入れを持ってきました」
さっき買ったスペキュロスを差し出す。知里さんは「ありがとう」と言って受け取り、ふっと笑った。
「薫。今日は自然に笑えてるね」
私の失恋のすべてを見届けてきた知里さんの言葉は、なんだか照れくさく、同時に嬉しかった。
「出雲くんに脚本を見せるのは、彼がどれだけ薫を傷つけたか、思い知らせるチャンスでもあるわね」
確かに、そうかもしれない。私は頷いた。
「それじゃ、浮気男のご意見を拝聴しに行きましょうか」
知里さんはそう言うと、IDカードをかざし、エレベーターの扉を開いた。
1時間ほど歩くと、だいぶ気持ちが落ち着いてきた。やっぱり青空の下で体を動かすと、心も整うみたいだ。
エルネストEP社に着いたのは、待ち合わせの5分前。本当はもっと早く着くつもりだったけれど、少しでも長く歩いていたくて、結局ギリギリになってしまった。
受付で知里さんを呼んでもらおうとしたが、彼女はすでにロビーで待っていた。
「おはようございます」
知里さんは腕を組みながら、ため息をついた。
「遅いじゃない」
私はびっくりして時計を見た。
「まだ5分前ですが」
「いつもかなり早く来るあなたが、今日は5分前。怖気づいて逃げ出したのかと思ったわ」
私は笑った。知里さんらしい言いがかりだ。
「あはは、それはないですよ。あ、差し入れを持ってきました」
さっき買ったスペキュロスを差し出す。知里さんは「ありがとう」と言って受け取り、ふっと笑った。
「薫。今日は自然に笑えてるね」
私の失恋のすべてを見届けてきた知里さんの言葉は、なんだか照れくさく、同時に嬉しかった。
「出雲くんに脚本を見せるのは、彼がどれだけ薫を傷つけたか、思い知らせるチャンスでもあるわね」
確かに、そうかもしれない。私は頷いた。
「それじゃ、浮気男のご意見を拝聴しに行きましょうか」
知里さんはそう言うと、IDカードをかざし、エレベーターの扉を開いた。