逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「これが私のフィアンセ、ルーカス。男の一番の魅力は、何と言っても隆々とした筋肉よ。見て、この立派な腕と胸筋!」

 うっとりした表情になって、理央さんは続ける。

「彼はスカンジナビアにルーツを持つカナダ人で、言ってみればバイキングの末裔なの。これぞ機能美って感じの筋肉で、惚れ惚れしちゃわない? それに比べて兄さんは細くて無理。あとヘタレだし」

 その時になって、私はようやく思い出した。蓮さんには、カナダの大学院に行っている妹がいるということを──。

 蓮さんが少し怒ったように、理央さんをたしなめる。

「理央。まずは薫に謝るべきだろう」

 理央さんははっとした表情になって、私の方に向き直った。それから背筋を伸ばし、深々と頭を下げる。

「薫さん、私の言葉足らずで誤解を生んでしまって……本当にごめんなさい」

 目の前で何が起こっているのかをようやく理解したものの、情報量が多すぎて、何と言えばいいのかわからない。

 私はただ、その場に立ち尽くすしかなかった。


* … * … * … * …* … * … * … * …*
長いあいだ、薫と一緒に迷って、揺れて──それでも信じて読み続けてくださった皆さま、本当にありがとうございます。

ここから、やっとふたりの本当の恋が始まります。

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次の更新は明日の夕方の予定です。
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