逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 私は慌てて祐介を引き寄せて、蓮さんに紹介する。

「蓮さん、これが弟の祐介です。祐介、こちらは出雲蓮さん」

 しかし、祐介は私の言葉を遮るように「うわあああ、イケメンじゃん!」と声を上げた。

「ばあちゃんが言ってた通りだわ。めったにお目にかかれないレベルのイケメンだ!」

 そう言いながら、祐介は蓮さんに近づき、あちこちからまじまじと顔を覗き込む。その軽率な態度に、私は慌てて祐介の耳を引っ張った。「アイタタタ!」と小さな悲鳴が上がる。

「祐介、やめなさい! 失礼でしょ」

 強く叱る私をよそに、祐介は耳を押さえながらもヘラヘラと笑い、さらに続けた。

「だって姉ちゃん、初の彼氏がこんなイケメンエリートなんて、もう奇跡じゃん。蓮さんくらいの人なら、周りにもっとキラキラ女子がいっぱいいるでしょ? ねぇ、蓮さん。本当にうちの姉ちゃん《《なんか》》でいいんすか?」

「祐介……?」

 いつもの祐介らしくない発言に、私は眉をひそめた。彼は、誰かを貶めたり、不必要に持ち上げたりする人間ではない。それなのに──どうしてこんな言葉を?

 困惑する私をよそに、蓮さんが静かに口を開いた。
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