逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「私が声を上げることで、マンサニージャとエルネストEP社との間に軋轢が生まれたら……社員のみんなに迷惑がかかる」

 私がそう言うと、祐介は「なるほど、それが理由ね」と大げさにため息をついた。

「チャーチルは『人は得るもので生計を立てるが、与えるもので人生を築く』って言ったけど、姉ちゃんの場合、与えすぎて自分の生計すら怪しくなってるよ。ほんと、姉ちゃん、要領悪すぎ。さっさと蓮さんに頼みなよ」

 私は首を横に振る。

「蓮さんには甘えたくないの。自分の力で何とかしたい……たとえ、クレジットを諦めることになっても」

 祐介は、まったく理解できないというように眉をひそめた。

「なんで? 姉ちゃんさ、困ったときには人に頼れるタイプだったじゃん。頼っても、ちゃんと自分の足で立ってるし、寄りかからないだろ。姉ちゃんのそういうところ、俺的にはカッコいいって思ってたんだけど」

 私は椅子の背にもたれて、両手で顔を覆った。

「……だって、蓮さんに頼ると、甘えて寄りかかっちゃうかもしれなくて、それが怖いの」

 その言葉に、祐介は頬杖をつきながら呆れたように首を振った。
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