逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「でもねぇ、椿井ちゃん、あなた運が悪いわよ。これから会社が面白くなっていくところだったのに、退職だなんて」
先生はそこで一度言葉を切り、こちらの顔をじっと見る。
「本当に、これから面白くなるところだっていうのに。ああ、残念だわぁ」
……これは絶対、聞いてほしいやつだ。私はゲームはやらないけれど、「なかまに してほしそうに こちらをみている」って、たぶんこんな感じだろう。
「面白い案件が入ったんですね」
退職する身としては、会社の今後の案件を耳に入れるべきではない。でも、先生が話したくて仕方ないのは明らかだったので、会話の流れを先生に委ねられるような聞き方をしてみた。
先生は待ってましたと言わんばかりに、満面の笑みを浮かべた。
「そうなのよ、すごい案件が入ってきたの! まだ内緒だけどね、これを聞いたら、椿井ちゃん、退職を撤回したくなるんじゃないかしら」
私はにっこり笑った。これは長くなりそうだ。話を聞かずに撤退するのが正解かも。
「それは素晴らしいですね。では、私はこれで──」
言い終わる前に、倉本先生が言葉を被せてきた。
「春木賢一朗の次回作よ」
その瞬間、体が凍りついた。一瞬耳を疑ったけれど、間違いなく先生はその名前を口にしていた。
「……発注元は?」
「ふふっ、ほら、早速後悔してるんじゃない? 今ならまだ──」
先生はそこで一度言葉を切り、こちらの顔をじっと見る。
「本当に、これから面白くなるところだっていうのに。ああ、残念だわぁ」
……これは絶対、聞いてほしいやつだ。私はゲームはやらないけれど、「なかまに してほしそうに こちらをみている」って、たぶんこんな感じだろう。
「面白い案件が入ったんですね」
退職する身としては、会社の今後の案件を耳に入れるべきではない。でも、先生が話したくて仕方ないのは明らかだったので、会話の流れを先生に委ねられるような聞き方をしてみた。
先生は待ってましたと言わんばかりに、満面の笑みを浮かべた。
「そうなのよ、すごい案件が入ってきたの! まだ内緒だけどね、これを聞いたら、椿井ちゃん、退職を撤回したくなるんじゃないかしら」
私はにっこり笑った。これは長くなりそうだ。話を聞かずに撤退するのが正解かも。
「それは素晴らしいですね。では、私はこれで──」
言い終わる前に、倉本先生が言葉を被せてきた。
「春木賢一朗の次回作よ」
その瞬間、体が凍りついた。一瞬耳を疑ったけれど、間違いなく先生はその名前を口にしていた。
「……発注元は?」
「ふふっ、ほら、早速後悔してるんじゃない? 今ならまだ──」