逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
私の言葉に、祐介は手に持ったカップを強く握りしめた。
「派遣社員としてエルネストEPに入ったのは、本当にあんたの小説を大切に扱ってくれる会社なのか、確かめたかったからだよね。それで映像化のオファーを受け入れようとした矢先に、祐介の知らないところで、伊吹くんが取引をしてしまった……。そのまま正直に話したらどう?」
言いながら、自分の言葉が説得力を持たないことを痛感していた。もし私が祐介の立場だったとしても──伊吹くん一人に責任を押し付けることなんて、到底できないだろう。
祐介はカップを手の中で弄びながら、小さな声で呟いた。
「──姉ちゃん、俺が小学一年のとき、シンゴと喧嘩して帰ってきたの、覚えてる?」
「そんなこともあったね」
私は答えた。クラスのムードメーカー的な存在だった祐介が、誰かと喧嘩するなんて滅多になかったから、よく覚えている。
「あのときシンゴに『授業中、お前だけウケやがって』って絡まれたんだよ。普段は適当にかわせるのに、その日のシンゴは虫の居どころが悪かったみたいで、俺の肩を押してきた」
やっと私の方を見て、彼は言葉を続ける。
「派遣社員としてエルネストEPに入ったのは、本当にあんたの小説を大切に扱ってくれる会社なのか、確かめたかったからだよね。それで映像化のオファーを受け入れようとした矢先に、祐介の知らないところで、伊吹くんが取引をしてしまった……。そのまま正直に話したらどう?」
言いながら、自分の言葉が説得力を持たないことを痛感していた。もし私が祐介の立場だったとしても──伊吹くん一人に責任を押し付けることなんて、到底できないだろう。
祐介はカップを手の中で弄びながら、小さな声で呟いた。
「──姉ちゃん、俺が小学一年のとき、シンゴと喧嘩して帰ってきたの、覚えてる?」
「そんなこともあったね」
私は答えた。クラスのムードメーカー的な存在だった祐介が、誰かと喧嘩するなんて滅多になかったから、よく覚えている。
「あのときシンゴに『授業中、お前だけウケやがって』って絡まれたんだよ。普段は適当にかわせるのに、その日のシンゴは虫の居どころが悪かったみたいで、俺の肩を押してきた」
やっと私の方を見て、彼は言葉を続ける。