逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 私が丸腰で会議室に入ると、後ろで扉がバタンと閉じられた。ああ、逃げ道は失われた。

 航が、蓮さんと私が食事に出かけていたことをチクったのだろうか? だとしたら、とんでもなく厄介なことになりそうだ。

 しかし、倉本先生の意図は別のところにあった。先生は喜びに満ちた声で話し始めた。

「椿井ちゃん、聞いて! 安斎くん、やってくれたわよ。なんとゲットフリックスのドラマの脚本に抜擢されたの!」

 先生は目を輝かせながらグイグイ迫ってくる。私は思わず後ずさりした。

「そ、それは、すごいですね……」

「でしょ? 45分の単発だけど、予算もかなり大きいらしいの。この実績があれば、うちの事務所にも箔が付くわ」

「は、はぁ」

 曖昧に相槌を打つ。

「脚本はもちろん安斎くんに任せるけれど、椿井ちゃん、今の『きみあい』のシナリオ、もう終わりそうでしょ?」

「はい、あと少しで……」

「それなら、終わり次第、安斎くんのアシスタントに入ってちょうだい」

 私は驚きで目を見開いた。アシスタント? 航の?
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