逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「もし、どうしても嫌だったら無理しないでいいから。自分の部屋に戻っても……」

「い、いえ、寝ます。大丈夫です」

 大学時代に、酔った勢いでみんなで雑魚寝したことが何度もあるじゃないか。そう自分に言い聞かせながら、ようやく布団に潜り込む。

 だけど、隣に感じる蓮さんの体温が、私をさらに緊張させた。

「えっと、ただ一緒に寝ればいいんだよね?」

「ただ一緒に寝るだけ、というか……」

 蓮さんが体をひねってこちらを向き、サイドテーブルのランプを消した。

 月明かりがカーテンの隙間から差し込み、お互いの輪郭を浮かび上がらせる。

「恋人っぽく見せるために、これくらいは……」

 そう言って、蓮さんは私の頭の後ろに腕を回し、やさしく引き寄せる。心臓が一瞬止まったような気がした。

「ちょ、ちょっと待って、蓮さん、無理……」

 けれどその瞬間、私の耳に届いたのは、蓮さんの速い鼓動だった。あれ、緊張しているのって──私だけじゃない?

「……蓮さんも、緊張してる?」

「……そりゃ、するよ。こういうの、慣れてないんだ」
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