逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 暗闇の中、気まずさをごまかすように、蓮さんは小さく身じろいだ。

 触れ合う体温に、息が止まりそうなくらい胸が高鳴る。

 照れた気配が、肌越しに伝わってくるようだった。

「そうなんだ……イケメンなのに」

──蓮さんが「完璧な人」じゃなく、どこか人間らしい一面を見せてくれたことが、何だか嬉しい。

「関係ないよ。学生時代は面白いやつのほうがモテたし、僕にアプローチしてくる子は積極的すぎて、付き合うのは無理だった」

 いや、それ絶対、周りの女子たちが牽制し合ってただけじゃない? 私は心の中で突っ込みながら、静かに彼を見つめる。

「付き合った人もいたけれど、僕の内面を知って離れていくことが多くて」

「内面?」

 むしろ蓮さんは、内面のほうが素敵だと思うけれど……。

「つまらないって言われたよ。本ばかり読んで、お酒も飲まないし、賑やかな場所も苦手。料理が趣味って言っても、実家みたいな地味な和食ばっかりだってがっかりされたり」
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