逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「航、何か楽になることを言ってあげたいけど、今の私にはそれができない。先生に相談するなり、自分で切り抜ける方法を見つけて」

「……薫と共同で書くっていう方法は、ナシか……?」

 私は彼のそばにかがみ込み、航と目線を合わせた。あんなに強気だった彼の瞳が、不安で揺れている。

「ナシよりのナシ」私はわざと明るく言った。

「私は『田舎の生活』については諦めたけれど、だからといって、全部がすぐに元に戻れるわけじゃないよ」

 そう言いながら、厳しいことを言っているかなと不安になった。だけど、これ以上航に頼られても、私は何もしてあげられない。

「……『すぐに元に戻れない』ってことは、ゆっくりとなら戻れるかもしれないってことか? 前みたいな、友達関係に」

 その問いかけに、私は少し驚いた。航にとって、私との関係はもうどうでもいいものになっていると思っていたのに。

 でも、友達に戻りたいと思ってもらえるのは正直嬉しかった。また友記子と航と3人で、夜のファミレスでどうでもいいことを話しまくりたい。
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