そばにいるって、君が忘れないように
純斗くんはキングを指差して笑っている。


「う……」

「あーあ。のどかまで泣いてんじゃねぇか」と創先輩は少し焦っている。

 
あの男らしいキングが涙を流して泣くなんて。
 
そんな姿を見てしまったら、私だって、今まで我慢してた涙が言うことを聞かなくなる!

 
私はぼろぼろと流れ出てくる涙を両手で拭った。


「のどかも良く頑張ったね」
 

いつの間にかそばには亮先輩がいた。


「亮先輩……」
 

そして優しく頭を撫でてくれた。


「あー……っと、僕ちゃんたちには、うん、ちょっと、眩しすぎる光景だな、うん」と優弥先輩は目を覆っている。

 
創先輩はポケットに手を突っ込んで窓の外を眺めながら「オレたちの前でいちゃついてんじゃねぇよ」と言った。
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