守ってやるよ
それに、芽衣と果たさないといけない約束がある。



いつもよりも天気の悪い今日。



梅雨はもうすぐ終わるだろう。



いつもみたいに芽衣に電話をかける。



「大丈夫か?」

≪うん…いつもありがとう≫

「芽衣、花火大会、今年こそ行くか」

≪えっ?≫

「去年約束しただろ。花火大会行くって。観里の代わりに行くって」

≪約束した…≫

「行くぞ」

≪うん…≫



芽衣とした色んな約束。



2人でいろいろなことをしたけど、これが最後の約束だ。



これが終わったら、俺たちはどうなるんだろう。



今まで通りに天気の悪い日には電話をして、芽衣の苦しい日には一緒に屋上で授業をサボって。



そんなこと、芽衣にはもはや必要ないんじゃないかという気がした。
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