この小説の続きを探しています。
「本の表紙と著者ページだけ劣化しているのは、花月がお参りを開始したときにすでにこの本の計画ができあがっていたから。中身が新しいのは現在進行系で執筆されているから」

花月はモキュメンタリーを書きたがっていた。
これは、花月がよりリアルを追求した作品だ。
男性はそう続けた。

「だったらどうすりゃいいんだよ!? 俺も香も、このまま消えちまうのか!?」

慶太が再び男性の体をゆさぶった。
男性は慶太の手を包み込むようにして自分から離すと、香を見つめた。

「君の物語はまだ始まってない。そして慶太くんもまだここにいる。きっと助かる方法はある」

男性が早口で言いながら西羽咲のスマホに視線を落とした。

「マアク様が花月の願いを叶えてこうなっているのなら、願いを取り消してもらえばいい」

「そんなに簡単に行くと思いますか?」
薫の質問に男性は「わからない。だけど今わかっていることをしなきゃ、君まで危ない」と答えた。
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