この小説の続きを探しています。
「岡山県の小説家だ!」
「この人がこの本を書いたってこと?」
「そうに違いないだろ!」

興奮している慶太を横目に香はそうだろうかと首をかしげる。

この作者名で調べてみるとたしかに著書が表示されるけれど、どれもちゃんとした出版社から出ているものばかりで、今回みたいに奇妙な作品は見当たらない。

「明日岡山に行ってみよう」
「明日!?」

驚いて声がひっくり返ってしまった。
香はまじまじと慶太を見つめる。

「今日はもう遅いから動けないだろ。でも明日の早朝から新幹線に乗って岡山に移動するんだ」

「本気?」
ここから岡山までは新幹線で4時間はかかる距離だ。
中学生の香たちだけで移動するのには抵抗がある。
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