姉たちに虐められてきたけど「能無しのフリ」はもう終わり。捨てられ先では野獣皇帝の寵愛が待っていて!?
「ジンガルド様、いつの間にかすっかりいい男に成長なさいましたね。これなら私は思い残すことなく、いつでも安心して隠居ができ──」
「ハッ! 俺と二つしか変わらんくせに、ジジイのようなことを言うな。改めて言っておくぞ、オズモルト。お前に『引退』の文字はない」
「うわぁー、どんだけブラックなんですか」
口もとをヒクヒクと引きつらせるオズモルトに、苦笑しながら続ける。
「お前が宰相を辞す時は、俺が帝位を退く時だ。その時は、互いにその椅子を我が子に譲ろうぞ。ちなみに、宰相職を温い世襲とする気はないからな。だからお前もよき妻を娶り、お前自身に負けぬ優秀な次代を育めよ」
「……なんか、すごい殺し文句ですね」
長い間を置いて、ぽつりとこぼしたオズモルトの目が潤んでいるように見えたのは、きっと気のせいだ。
「ハッ! 俺と二つしか変わらんくせに、ジジイのようなことを言うな。改めて言っておくぞ、オズモルト。お前に『引退』の文字はない」
「うわぁー、どんだけブラックなんですか」
口もとをヒクヒクと引きつらせるオズモルトに、苦笑しながら続ける。
「お前が宰相を辞す時は、俺が帝位を退く時だ。その時は、互いにその椅子を我が子に譲ろうぞ。ちなみに、宰相職を温い世襲とする気はないからな。だからお前もよき妻を娶り、お前自身に負けぬ優秀な次代を育めよ」
「……なんか、すごい殺し文句ですね」
長い間を置いて、ぽつりとこぼしたオズモルトの目が潤んでいるように見えたのは、きっと気のせいだ。