霧谷君の不器用宣言。
不器用ですが
「ずっと前から君のことが好きだったんだ
俺と付き合ってくれないか
不器用だけど、必ず幸せにするから」
彼は少し照れながら私にそう言いました。
私は告白されることが初めてで、恥ずかしくて
その場から逃げ出してしまいました。
あぁ、何をしているのでしょう。
きっと、彼に嫌われてしまったに違いないです。
そもそもこんな私を好きになる人がいるなんて、
それがまず信じられません。
彼は女子の注目の的になるほどのイケメンで、
私は何の変哲もないどこにでもいる女子高校生。
彼と私とでは天と地ほどの差があります。
多分、何かしらの罰ゲームで私に告白する、
などということになったに違いありません。
そうでなければ、彼が私に告白してくるなんてことは起らないはずなのだから。
でも、私がこの時にとった行動は間違っていました。
この時、私が逃げ出していなければ、私が彼の
告白に答えてさえいれば目をつけられなかった
かもしれないのに…。
――――――――――――――――――――――
私はただのJK、鳴海琴葉です。
昨日クールイケメンの霧谷玲哉に告白されました。
でも、私は告白されることが人生で初めてで、
困惑して恥ずかしくてその場から逃げ出して
しまいました。
今、私はその時の自分を殴りたいほど、その行動
に後悔しています。
なぜか、私が彼の告白に答えないまま逃げて
しまったら、厄介な人達に目をつけられてしまったからです。
今日の放課後のことでした。
友達が、緋音さんが呼んでいるよ、と私に
伝えてくれました。
緋音さん、村上緋音さんという人は学年でも噂に
なるほどの美人だと聞いたことがありました。
なぜそのような人が私を呼んでいるのか、すごく
気になりました。
すぐに緋音さんのところに向かうと、確かに
とても美人さんです。
でもあちらはどうやら私に良い話をしにきたの
ではないようで、私を一目見ると私のことを
ものすごく睨んできました。
私に向かって、
「あなたが鳴海琴葉ね」
とだけ言うと、右隣にいる取り巻きらしき人が
「着いてきて」
と私に言いました。
私は一体、どうなってしまうのでしょうか。
そんなことを考えて立ち止まっていると、
緋音さんの左隣にいた人が
「モタモタしてないでさっさと来てよ」
と、私に小声で怒鳴りつけてきました。
「すみません」
とだけ返しておきました。
緋音さん達に着いていくと、そこには体育館倉庫
が目の前にありました。
倉庫の前で私が立ち尽くしていると緋音さんが
「さて、あなたが呼ばれた理由だけど
自分で分かってる?」
と、私に問いかけてきました。
私は一体自分が何をしたのかさっぱりなので、
「分かんないです」
と言いました。
すると緋音さんは、
「あなた、昨日玲哉君に告白されて、その後
逃げ出したじゃない」
と、心に刺さる言葉を一言。
そして、
「いい度胸してるわね。
玲哉君の告白を無視するなんて」
「む、無視だなんてことしてませんよ」
と私が即答すると、
「じゃあ何よ。
もしかして、恥ずかしくて逃げ出したとか?」
緋音さんは笑いながらそう言いました。
その時私は、この人表ではすごくいい人だけど
裏ではこうやって人を嘲笑うような人なのだと。
緋音さんをそういう人だと認識しました。
私が何も言い返せないで立ち尽くしていると、
男の人の声が、少し懐かしい声が聞こえました。
「琴葉さんに何してるんだ」
とたった一言。
その瞬間ぎゅっ、と後ろから抱きしめられました。
「れ、玲哉君…」
と緋音さんが頬を染めながら言いました。
「何もしてないよ。
ただ、琴葉ちゃんとお話していただけよ」
「…本当か」
「本当よ!
ね?琴葉ちゃん?」
私にだけ分かるように私を睨みながらそう
言いました。
「琴葉さん、本当のことを言っていいんだよ」
「霧谷君…」
霧谷君はとても優しいです。
目の前にいる緋音さんとは正反対です。
「玲哉君、その手離してよ」
「えっ?」
「手、離してよ」
「何で?」
「何でって…、
汚いからに決まってるじゃないの。
琴葉ちゃん、汚れてるから触らない方が
いいんじゃないの?」
汚い。
私が言われて1番傷つく言葉です。
目の前で、しかも霧谷君の前で言われてしまいました。
多分、霧谷君もそう思っているはずです。
「霧谷君、早く手、離した方が…」
「琴葉さん…。
琴葉さんも自分のこと汚いと思ってるの?」
「…思ってます」
「そっか」
と呟きながら、霧谷君は私の手の甲にキスを
しました。
「えっ?き、霧谷君?」
「玲哉…君?何してるの?」
「俺はただ好きな子にキスしただけだけど」
好きな子…霧谷君は本当に私のことが好きだった
んですね。
少し安心しました。
ん…?あのイケメンが私のことを好き…?
安心、というより怖いんですけど…。
「好きな子…?ちょっと待ってよ、玲哉君。
何冗談言ってんのよ」
「は?冗談じゃねーけど?」
「っ…。
もういいっ、帰るよ2人とも」
「はーい」
「わかりましたよー」
そう言って、取り巻き2人とともに緋音さんは
帰っていきました。
体育館倉庫の前には私と霧谷君2人きりです。
2人きり…結構恥ずかしいシチュエーションです。
俺と付き合ってくれないか
不器用だけど、必ず幸せにするから」
彼は少し照れながら私にそう言いました。
私は告白されることが初めてで、恥ずかしくて
その場から逃げ出してしまいました。
あぁ、何をしているのでしょう。
きっと、彼に嫌われてしまったに違いないです。
そもそもこんな私を好きになる人がいるなんて、
それがまず信じられません。
彼は女子の注目の的になるほどのイケメンで、
私は何の変哲もないどこにでもいる女子高校生。
彼と私とでは天と地ほどの差があります。
多分、何かしらの罰ゲームで私に告白する、
などということになったに違いありません。
そうでなければ、彼が私に告白してくるなんてことは起らないはずなのだから。
でも、私がこの時にとった行動は間違っていました。
この時、私が逃げ出していなければ、私が彼の
告白に答えてさえいれば目をつけられなかった
かもしれないのに…。
――――――――――――――――――――――
私はただのJK、鳴海琴葉です。
昨日クールイケメンの霧谷玲哉に告白されました。
でも、私は告白されることが人生で初めてで、
困惑して恥ずかしくてその場から逃げ出して
しまいました。
今、私はその時の自分を殴りたいほど、その行動
に後悔しています。
なぜか、私が彼の告白に答えないまま逃げて
しまったら、厄介な人達に目をつけられてしまったからです。
今日の放課後のことでした。
友達が、緋音さんが呼んでいるよ、と私に
伝えてくれました。
緋音さん、村上緋音さんという人は学年でも噂に
なるほどの美人だと聞いたことがありました。
なぜそのような人が私を呼んでいるのか、すごく
気になりました。
すぐに緋音さんのところに向かうと、確かに
とても美人さんです。
でもあちらはどうやら私に良い話をしにきたの
ではないようで、私を一目見ると私のことを
ものすごく睨んできました。
私に向かって、
「あなたが鳴海琴葉ね」
とだけ言うと、右隣にいる取り巻きらしき人が
「着いてきて」
と私に言いました。
私は一体、どうなってしまうのでしょうか。
そんなことを考えて立ち止まっていると、
緋音さんの左隣にいた人が
「モタモタしてないでさっさと来てよ」
と、私に小声で怒鳴りつけてきました。
「すみません」
とだけ返しておきました。
緋音さん達に着いていくと、そこには体育館倉庫
が目の前にありました。
倉庫の前で私が立ち尽くしていると緋音さんが
「さて、あなたが呼ばれた理由だけど
自分で分かってる?」
と、私に問いかけてきました。
私は一体自分が何をしたのかさっぱりなので、
「分かんないです」
と言いました。
すると緋音さんは、
「あなた、昨日玲哉君に告白されて、その後
逃げ出したじゃない」
と、心に刺さる言葉を一言。
そして、
「いい度胸してるわね。
玲哉君の告白を無視するなんて」
「む、無視だなんてことしてませんよ」
と私が即答すると、
「じゃあ何よ。
もしかして、恥ずかしくて逃げ出したとか?」
緋音さんは笑いながらそう言いました。
その時私は、この人表ではすごくいい人だけど
裏ではこうやって人を嘲笑うような人なのだと。
緋音さんをそういう人だと認識しました。
私が何も言い返せないで立ち尽くしていると、
男の人の声が、少し懐かしい声が聞こえました。
「琴葉さんに何してるんだ」
とたった一言。
その瞬間ぎゅっ、と後ろから抱きしめられました。
「れ、玲哉君…」
と緋音さんが頬を染めながら言いました。
「何もしてないよ。
ただ、琴葉ちゃんとお話していただけよ」
「…本当か」
「本当よ!
ね?琴葉ちゃん?」
私にだけ分かるように私を睨みながらそう
言いました。
「琴葉さん、本当のことを言っていいんだよ」
「霧谷君…」
霧谷君はとても優しいです。
目の前にいる緋音さんとは正反対です。
「玲哉君、その手離してよ」
「えっ?」
「手、離してよ」
「何で?」
「何でって…、
汚いからに決まってるじゃないの。
琴葉ちゃん、汚れてるから触らない方が
いいんじゃないの?」
汚い。
私が言われて1番傷つく言葉です。
目の前で、しかも霧谷君の前で言われてしまいました。
多分、霧谷君もそう思っているはずです。
「霧谷君、早く手、離した方が…」
「琴葉さん…。
琴葉さんも自分のこと汚いと思ってるの?」
「…思ってます」
「そっか」
と呟きながら、霧谷君は私の手の甲にキスを
しました。
「えっ?き、霧谷君?」
「玲哉…君?何してるの?」
「俺はただ好きな子にキスしただけだけど」
好きな子…霧谷君は本当に私のことが好きだった
んですね。
少し安心しました。
ん…?あのイケメンが私のことを好き…?
安心、というより怖いんですけど…。
「好きな子…?ちょっと待ってよ、玲哉君。
何冗談言ってんのよ」
「は?冗談じゃねーけど?」
「っ…。
もういいっ、帰るよ2人とも」
「はーい」
「わかりましたよー」
そう言って、取り巻き2人とともに緋音さんは
帰っていきました。
体育館倉庫の前には私と霧谷君2人きりです。
2人きり…結構恥ずかしいシチュエーションです。
