すべてはあの花のために⑤
作ったのはぴったり人数分。二枚取ってしまわないように、男女別のボックスから取るように、取り忘れがないように見ておかないといけない。
一応予備も作っておいたけれど、……まさか先生も全員参加とは、正直驚いた。
「秋蘭の方は? ケーキの準備は大丈夫?」
「問題ない。出来立てを持って来いと伝えている」
「そ、それに応えてくれるお店もすごいね……」
ちなみに料理のこと気にしてる人がいらっしゃいましたら。各国のクリスマス料理の方は、なんと! 今まで仕事をしていなかったキクが! ……やっぱりしてくれなかったので。理事長のコネを使いまくり、というか理事長が「ぼくがやるー!」と言って聞かなかったので、無理矢理ヒナタが押しつけました。
「アキ、生徒たちに飾り付けを頼むのは何時だ?」
「開始一時間前だ。17時には生徒たちは正装して体育館に入ってくる」
みんなで一斉に時計を見る。時刻は12時半。
「結構ヤバいねー。間に合うかなー?」
「かなチャン間に合わせるんだよ!」
「そうだぞかなちゃん!」
「あんたは、昨日のことがあったから、下の装飾ね」
「え? 大丈夫だよ。わたし高いところ好きだし」
「何言ってるの。そっちはアタシとアキでやるから、アンタは壁にでも飾っておきなさい」
「ぶう」
「あたしも今日は下にいるね? 翼と秋蘭はツリーの残りで」
「おれとおうり、あおいチャン、きさチャンで壁と入り口の装飾」
「あ! わたし17時前に抜けるからね!」
「その時にはもうほとんど飾り付けも終わってるだろ」
「アタシとキサも、一旦花の搬入に抜けるから」
「俺は17時から17時半の間で抜ける。ケーキの出来を確かめないといけないからな」
大きく頷いてみんなの動きを把握した。
「最後に、オレとチカがくす玉の取り付け。多分16時半には無事に終わると思うよ」
ヒナタがそう言うだけで、本当に時間に間に合いそうな気分に不思議となってしまう。
「よし。最後の飾り付けしに行くぞ」
「はーい!」
それからみんなで、体育館へと向かった。
クリスマスパーティー開始まで、あと……5時間半。