うしろの正面だーあれ
いじめのことは言わなかった。
今は、ひとりで頑張りたい。
全部終わってから、実はね…って言うつもり。
そのときは、もう終わったことだから、お母さんの前では笑い話に出来る。
だけど…
どうしても辛くなったら、言ってもいいかな。
泣きたくなったら、お母さんの腕の中で泣いてもいいかな。
今はまだ、もう少し頑張れそうだから。
心配させないように、ひとりで戦うね。
お母さんのことが大好きだから。
翌日――
今日は終了式だ。
と言っても、次の学年は今のクラスの持ち上がりのため、何の変化もない。
変わるのは担任ぐらいだ。
つまり、いじめの主犯とも、周りで一緒になっていじめる者達とも、傍観者達とも離れられない。
周りの者は、また同じメンバーだということもあり安心感があったが、咲子にとっては苦痛でしかなかった。