うしろの正面だーあれ



例の日記を、咲子は読み返していた。



読んでいくうちに、自然と涙が出てくる。



まだだ。



まだ終わらない。



おそらく あと1年は、この戦いが続くだろう。



だけど それからは…?



中学校も、ほとんどが同じ公立に通う。



その中で、自分は…?



卒業と同時に終わらせることが、果たして本当に出来るのだろうか。



中学校に入っても、自分は いじめられるのではないだろうか。



そんな不安が咲子を襲う。






ピンポーン・・



『咲子〜!隆史くんよ!』



そうだ、今日は隆史と、朝子のお見舞いに行く約束をしていた。



あまりにも遅いから迎えに来てくれたのだろう。



咲子は部屋を飛び出した。



…そう、ある忘れ物をしたことに、咲子は気付いていない。



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