うしろの正面だーあれ



とにかく、今日から春休みだ。



しばらくの間は誰にも会わなくて済む。



そう思うだけで、咲子の心は晴れた。






春休みの間、咲子は朝子、広美、すみれの病院に通った。



朝子を除いては、2人とも回復してきた様だった。



朝子は、生死の淵を彷徨ったこともあり、まだまだ安静にしていなくてはならない。



助かったことすら奇跡なのだから。



それでも朝子は元気だった。



いつものワガママを咲子に言う程、彼女は回復していた。






病院には、何度か隆史も誘った。



2人で歩いているところを目撃される度、冷やかされた。



だけど、そんなことは ちっとも気にならなかった。



今の咲子にとって、クラスで信用出来るのは隆史だけなのだ。



隆史だけが自分の味方でいてくれる。



咲子にとって、これ以上心強いことは無かった。



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