うしろの正面だーあれ



『お見舞いに行ったのは本当よ。
うちのクラスに何が起こってるのか知りたくて…。
もちろん純粋にお見舞いしたい気持ちもあったわ。』



『うん。それで?』



なるべく穏やかな声色で咲子は尋ねた。



『…病室に彼女は居なかった。代わりに…』



『………………。』



緊張が走る。



嫌な予感。



『高井戸さんと平塚さんが…』



やはり…嫌な予感というものは当たるようだ…。



咲子は震える声で隆史に伝えた。



『あいつら…!』



隆史は拳で机を叩いた。



『でもっ…
落ちたのは私の不注意よ。』



咲子は、まるで通訳をするかのように、隆史に伝える。



『そう思いたいだけだろ?』



咲子から、先生の言葉を間接的に受け取った隆史は 冷たく言い放った。



『………………。』



隆史のキツイ言葉に、桜井先生は何も言い返せなくなった。



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