うしろの正面だーあれ
『…そうかもしれないわね。』
『え…?』
『どこかで信じたい気持ちがあるの…。あの子達が、あんな風になったのには何か原因があるんだって。本当は いい子達なんだって…。』
『先生…。』
咲子と先生の会話についていけない隆史は、すぐに咲子に通訳を求めた。
隆史には聞こえないことをすっかり忘れていた咲子は、慌てて通訳した。
『あいつらは立派な犯罪者だろ。
人を殺したにも関わらず、ケロッとして学校来てんじゃん。』
『そうね…。』
『私も…』
咲子は躊躇いがちに話し始めた。
『私も、突き落とされた…。』
『は!?聞いてねぇぞ!?』
『ごめんなさい…。
心配かけたくなくて…』
『何かあったら言えっつったじゃん…。』
怒ると思っていた咲子にとって、淋しそうな顔をした隆史が意外で…
少し切なくなった。