うしろの正面だーあれ
『やめてっ…!!!』
佐和の悲痛な叫びも虚しく、杏奈は隠し持っていたマッチに火を着ける。
シュッ・・
その小さな火が佐和の教科書に着くと、赤い炎はみるみるうちに教科書を蝕んでいった。
すぐに杏奈は焼却炉へと放り投げる。
『これも、いらないよね?』
早織が見せたのは、体操服。
体操服入れは、佐和の母親が作ってくれたものだ。
『やめてっ…!!!
お願い…それだけは…』
佐和がここまで言うのには理由があった。