うしろの正面だーあれ
お母さんが死ぬ、ずっと前からお父さんはアルコール中毒だった。
『ただいま~…。』
家に入ると、お父さんの怒鳴り声が聞こえてきた。
『酒持ってこい、酒!』
『あなた…もう それくらいにしたら?』
『うるせぇっ!
俺に口ごたえする気かぁ!?』
ドンッ
『キャッ・・!』
お父さんは、お母さんを突き飛ばした。
私は すぐに駆け寄って声を掛ける。
『お母さん、大丈夫!?』
『大丈夫よ…。佐和は自分の部屋 行ってなさい…。』
『うん…。』
私は、お母さんの言う通り、自分の部屋に戻った。
聞きたくなくても聞こえてくる怒鳴り声。
耳を塞いでも聞こえてくる。
『ハァ…』
重い溜め息が尽きることは無かった。