うしろの正面だーあれ
楓は、タケルの瞳を真っ直ぐ見て云った。
『好き…。』
タケルは その言葉を理解出来ず、ただただ楓を眺めるだけ。
『…へ?』
『好きなの…タケちゃんが。
だから…学校に来てほしくて…』
今まで堪えていたものが一気に溢れ出した。
楓の細い指では追い付かない程の涙を、タケルは自身の袖で拭ってやった。
『…バカ。泣きすぎだろ。』
そう言うと、タケルは笑った。
楓もつられて笑顔を咲かせた。
本当は、タケルの出す答えが不安で不安でたまらなかったのだが…。