うしろの正面だーあれ



『見掛けゴツイくせにさぁ、実はめっちゃ器用やねん あの人!
そこがまたツボでさぁ。
ヤクザのくせに編み物とか料理も得意やねん。クッキー焼いてきたときは びっくりしたわ!』



『…なくね?』



『は?何が?』



『ミサンガ。』



『…え!?
ホンマや!無い!』



そう言うと、未衣は必死で鞄の中やポケットの中を探し出した。



それでも見つからない模様。



『…あかん、無いわ!
ごめん、探しに行ってくるわ!』



『手伝う。』



『…ホンマに?
あんた ええ子やなぁ♪』



2人分のドリンクバー代を払って店を出た。



元来た道を辿る。



が、生憎の雨に、俺は引き返そうと未衣に言った。



しかし、未衣は巌として受け入れない。



仕方なく、俺はコンビニで傘を買ってくると伝え、未衣をその場に残した。



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