うしろの正面だーあれ
ポツ・・
雨…か。
いや違う。
此処は室内。
目から水が流れた…。
これを、人は涙っていうんだ…。
忘れてたよ、泣くことなんて。
いつから消したかな…。
いつから、自分を消したっけ。
今更、分からない。
預けられたときだったかもしれないし、叔母さんに言われたときからかもしれない。
それは、自分でもよく分からない。
だけど
今、俺を抱いているこの腕は
嘘なんかじゃないって信じたい。
この涙も、この温もりも、全部全部 嘘じゃないって信じたい。
しゃくりあげたりもせず、俺の目から いとも簡単に流れ落ちるこの涙も
理由は、よくは解らないけれど。
この人達と、本当の家族に…なってもいいかな…。