うしろの正面だーあれ
「亀地と仲良いんだな。」
「…別に、幼なじみだし。」
「ふぅん?好きなんだ?」
隆史は、カリカリと何かを書いている手を止め、顔を上げずに目だけを上げて憂を見た。
「…好きだよ、友達として。」
「面白くねぇ反応…。」
そう言って、隆史は再びカリカリと何かを書き始めた。
「お前は何を期待してんだよ!」
憂の その言葉に隆史は手を止め、今度はちゃんと顔を上げ、真っ直ぐ憂を見て言った。
「お前と亀地が幸せになること?」
真顔で言う隆史に、憂の頬は赤く染まっていった。
「…かなわねぇわ、お前には。」
「ふふん。」
隆史は鼻で笑ったが、そこに嫌味は感じられなかった。
むしろ、彼の温かさが込もっていた。